英語学習 資格検定

中高生におすすめの英語資格試験はどれ? 英検・TOEIC・IELTS・ケンブリッジ英語検定など全7種類を徹底比較!

英語資格試験といえば英検が一番有名ですが、日本国内で受験できる英語資格は他にもたくさんあります!

ここでは中学生&高校生におすすめの英語資格試験を紹介します。

英語資格試験はそれぞれ取得の目的や学習内容も違いますし、試験のたびに受験料もかかります。あとから「こっちの資格にすればよかった…」と後悔しないよう、自分の進路や将来をみすえて、しっかり選択してくださいね。

 

中高生におすすめの英語資格試験 全7種類 特長まとめ

ここでは中高生におすすめの英語資格試験・全7種類の特長を簡単に紹介します。英語資格と一口に言っても、資格によって目的や資格の有効期限などは異なります。まずはざっと特長を把握しておきましょう。

英検(実用英語機能検定)

名称 実用英語機能検定(通称 英検)
公式サイト こちら
特長 ◆日常生活からアカデミック、ビジネスまで幅広い英語能力を評価する日本国内最大級の英語検定テスト
◆おもに日本国内の高校・大学の入学試験や単位認定、推薦入学、奨学金等の基準として活用
タイプ 合否認定式
5/4/3/準2/2/準1/1級の7レベル
有効期限 生涯有効
*大学入試・留学目的の場合は取得から2年以内を条件とする場合が多い
実施頻度 従来型:年3回
S-CBT:原則、毎週土日 *地域によって異なる
受験料 従来型:2500〜11,800円 *受験級(5級〜1級)、受験会場によって異なる
S-CBT:7,200〜9,900円 *受験級(3級〜準1級)によって異なる
実施国 約50カ国
実施団体 日本英語検定協会

 

GTEC

名称 GTEC(ジーテック)
公式サイト こちら
特長 ◆コミュニケーションのための英語習熟度を測定する英語能力テスト
◆学校など団体受験向けのアセスメント型・検定型と個人受験向けのCBTタイプの3種
◆GTECスコアはおもに日本国内の大学入試での英語力証明として活用
タイプ スコア式
0〜1400点(CBT)
有効期限 2年間
実施頻度 年3回
受験料 9,900円(CBTタイプ)
実施国
実施団体 ベネッセコーポレーション

 

TEAP

名称 TEAP(ティープ)
公式サイト こちら
特長 高校3年生を対象に大学教育レベルにふさわしい英語力を測る英語能力テスト(高1から受験可能)
◆上智大学と公益財団法人日本英語検定協会が共同で開発
◆TEAPとTEAP CBTの2種
◆TEAPスコアはおもに日本国内の大学入試での英語力証明として活用
タイプ スコア式
〜400(TEAP)
〜800(TEAP CBT)
有効期限 2年度の間
*スコア取得の翌年度・翌々年度の大学入試に利用可
実施頻度 年3回
受験料 15,000円(4技能)
実施国
実施団体 日本英語検定協会

 

IELTS

名称 IELTS(アイエルツ)
公式サイト こちら
特長 ◆イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドをはじめ世界140ヵ国、10,000以上の機関が認定する世界的な英語能力証明テスト
◆種類は以下の2つ
[ IELTS Academic ]
学士・修士学位取得のための海外留学、英国大学留学のための学生ビザ申請、英語圏の専門機関(医師・看護師他)での就労など
[ IELTS General Training ]
英語圏の国での就労、職業訓練、移住、永住権取得など
タイプ スコア式
1.0〜9.0(0.5刻み)
有効期限 試験日から2年間
実施頻度 ほぼ毎週
受験料 25,380円
実施国 約140カ国
実施団体 ブリティッシュ・カウンセル
IDP Education
ケンブリッジ大学英語検定機構
・国内運営:日本英語検定協会

 

ケンブリッジ英語検定

名称 ケンブリッジ英語検定
公式サイト こちら
特長 ◆日常生活からアカデミック、ビジネスのコミュニケーションに必要な実用的英語能力を評価する英語検定テスト
◆世界20,000以上の大学・企業 ・行政機関などが英語力を証明する試験として認定
非英語圏のヨーロッパ諸国では日本における英検のような立ち位置
タイプ 合否認定式
総合スコア(80〜230)に応じてCFER認定
PreA1/A1/A2/B1/B2/C1/C2の7レベル
有効期限 生涯有効
*大学入試・留学目的の場合は取得から2年以内を条件とする場合が多い
実施頻度 受験するレベル・会場により異なる
受験料 受験するレベル・会場により異なる(1万〜2万5000円程)
実施国 約130カ国
実施団体 ケンブリッジ大学英語検定機構

 

TOEIC

名称 TOEIC(トーイック)
公式サイト こちら
特長 ◆職場でのコミュニケーションに必要な英語スキルを評価する英語能力検定
◆北米はじめ世界160以上の国、14000の組織で活用(イギリス除く)
日本国内の大学入試での英語力証明として幅広く活用
タイプ スコア式
10〜990点(TOEIC L&R)
有効期限 公式認定証の発行は2年以内(スコア自体は生涯有効)
実施頻度 年13回  *2022年度 TOEIC L&R の場合
受験料 7,810円
実施国 160カ国
実施団体 ETS

 

TOEFL

名称 TOEFL(トーフル)
公式サイト こちら
特長 ◆大学・大学院レベルのアカデミックな場で必要とされる英語運用能力を測定する試験
◆北米はじめ世界150か国10,000以上の大学や教育機関で英語力の証明、入学、推薦入学、卒業などの基準として活用(イギリス除く)
タイプ スコア式
0〜120点
有効期限 試験日から2年間
実施頻度 会場受験:年間50日程度・土日のみ
自宅受験:週4日・24時間体制
受験料 245USドル
実施国 約150カ国
実施団体 ・問題作成:ETS
・国内事務局:CIEE

 

 

英語資格試験 全7種類 それぞれターゲットはどんな人?

次は各英語資格試験がどのような人をターゲットにしているのか、見ていきましょう。

下の図はそれぞれの英語資格試験で得た英語能力証明(スコアや級など)がどのような場で活用できるかを表したものです。

英語資格試験 ターゲット層イメージ

左・右・上・下の4象限は、英語資格試験が活用できる場を表しています。

右が日本国内、左が諸外国、上がアカデミックな場(大学入試や大学院進学など)、下がビジネスや日常生活などの場となっています。なお、図内の円の大きさは英語資格試験の規模を表すものではありません。

たとえば、図の右上の①のゾーンは『日本国内』の『アカデミックな場(大学入試など)』で特に活用できる英語資格試験となります。英検やGTEC、TEAPなどがここに該当しますね。

 

英語資格試験は『目的』に合わせて受検しよう!

英語資格試験は、それぞれ活用できる場が異なるので、自分の目的に合った資格を選択することが大切です。

上で紹介した「英語資格試験のターゲット層イメージ」の各ゾーン(①〜④)ごとに詳しく説明していきます。

 

❶ 日本国内の大学入試で活用したい人向き

日本国内の大学を目指す人におすすめな英語資格は…

  • 英検
  • GTEC
  • TEAP

こちらの3つです!

 

英語資格試験を利用する大学は年々増加!

現在、数多くの大学の入学審査で英語資格試験のスコアが活用されています(下図)。

英語資格試験(外部検定) 利用大学数

情報引用元:旺文社教育情報センター「外部検定利用入試 2022 年は 424 大学!」(一部加工)

英語資格試験の利用大学数は年々増加傾向にあり、2022年度入試では『424校』もの大学が利用しています。特に『一般選抜』では近年急速に増加しているのがわかりますね。

 

英検・GTECは一般選抜&総合型・推薦型ともに高い採用率!

各英語資格試験(外部検定)の採用率

情報引用元:旺文社教育情報センター「外部検定利用入試 2022 年は 424 大学!」

採用率で見ると、ダントツで『英検』。一般選抜、総合型・推薦型ともに100%に近い採用率となっています。

続いて『GTEC』。GTECは基本的に学校単位で受検する資格試験なので、自分が通っている学校で実施されるのであれば、ぜひ利用すると良いと思います。

英語資格試験のスコアを日本の大学入試で活用したいならば、「英検」を選んでおけばまず間違いないでしょう。

英検は日本国内ならば無敵!といった感じですが、とはいえ採用率は100%ではないので、自分が目指す大学・学部の受験要項を確認し、入学審査に採用されているかどうか確認しましょう。また日本の大学入試に活用できる英語資格について、こちらの記事でも詳しく紹介しています。参考にしてくださいね!

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❷ 海外の大学・大学院に留学または進学したい人向き

海外の大学・大学院への留学・進学を目指す人におすすめな英語資格は…

  • TOEFL
  • IELTS Academic
  • ケンブリッジ英語検定

こちらの3つです!

なかでもアメリカやカナダなど北米の大学を目指すなら『TOEFL』がおすすめ。アメリカ、カナダのほぼすべての大学・大学院で入学審査の基準にTOEFLのスコアが採用されています。

なおTOEFLのスコアは、その他の英語圏の国(オーストラリアやニュージーランドなど)でも活用できますが、イギリス留学のビザ申請ではTOEFLは認められていないので注意しましょう。

また『IELTS』と『ケンブリッジ英語検定』はイギリスをはじめヨーロッパ諸国、オーストラリア、ニュージランドなどの入学審査で幅広く活用されています。

海外の大学への留学・進学を目指すならば、英検やGTECといった日本国内向けの英語資格は残念ながらほぼ役に立ちません。日本国内の大学に進学するにしても、後々海外の大学への留学や進学を考えているならば、TOEFLやIELTS、ケンブリッジ英語検定を選んだほうが良いかもしれませんね!

 

❸ 日本国内で英語を活かせる職業に就きたい人向き

日本国内で日本企業への就職を目指す人におすすめな英語資格は…

  • TOEIC
  • 英検

こちらの2つです!

日本企業への就職には『TOEIC』『英検』がGOOD。こちらの2つは日本国内での認知度も非常に高く、履歴書に書けば誰もが分かる英語資格となっています。

 

また日本企業の中でも積極的に海外展開しているグローバル企業への就職や、日系企業に就職して現地駐在員を目指す人には…

  • IELTS
  • ケンブリッジ英語検定

こちらの2つがおすすめです!

将来、英語を使ってバリバリ働きたい!と思っている人は、『IELTS』や『ケンブリッジ英語検定』を選ぶと良いでしょう。

TOEICや英検は、日本国内での知名度は高いものの、世界的認知度はそこまで高くありません。海外志向の強い人は、早いうちから『IELTS』や『ケンブリッジ英語検定』で学習するのが良いかもしれませんね!

 

❹ 海外で就職(現地採用など)・海外移住したい人向き

海外企業への就職、海外移住を目指す人におすすめな英語資格は…

  • ケンブリッジ英語検定
  • IELTS General Training

こちらの2つです!

『ケンブリッジ英語検定』(B1以上*)は、進学はもちろんビジネスの場での英語力証明として世界中の企業で幅広く活用されています。

*B1:ビジネス英語の基礎をマスターしたことを示す/B2:転職や昇進、キャリアアップに役立つ/C1:グローバルビジネスのシニアレベルの実践的な英語力を証明。

『IELTS』はイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4政府すべてが移住目的で信頼を寄せる唯一の資格試験です。移住はもちろん、永住権を取得する際もスコアを利用することができます。また英語圏の国で就労する際も、英語力の証明として活用できます。

ケンブリッジ英語検定やIELTSは、日本の大学入試でも採用している大学はたくさんあります。海外で働きたい・海外に移住したい人は、大学入試はもちろん、さらにその先の将来も見すえて英語資格を取得しておくと良いですね!

 

英語資格は進学や就職など将来のことを考えて選ぼう!

いかがでしたか??

せっかく頑張って取った英語資格のスコアが使いたい場で役に立たない・・・なんてことにならないように、まずは自分が英語を学習する目的を今一度確認してみましょう。そして、あなたの目指す進路や将来に必要な英語試験にチャレンジしてくださいね!

英語資格試験は「一番有名だから」「みんなも受けてるから」そんな風に選んでいる人がほとんどだと思います。進学や就職など将来のことを考えると、違う選択肢が見えてくるかもしれません。ぜひ検討してみてくださいね。

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