「英語のリスニングって、なんでこんなに聞き取れないんだろう……」英語の授業やテスト、英検の音声問題などで、そう感じたことはありませんか?
実はその “聞き取れない” のには、ちゃんと理由があります!
この記事では、中学生・高校生によくあるリスニングのつまずきを5つのタイプに分けて、それぞれに合った練習法やおすすめ教材を紹介します。
自分の苦手ポイントを知って、今日からリスニング力アップの第一歩を踏み出しましょう!
あなたはどのタイプ?英語リスニングが苦手なポイントをチェック
英語をリスニングしているとき、こんな悩みはありませんか?
当てはまる項目の ⬇️ 対策はこちら から、自分にぴったりの練習法をチェックしてみましょう!
英語の音声が速すぎて、文の途中で置いていかれる

⬇️ 対策はこちら
単語は知っているのに、音で聞くと何を言っているか分からない

⬇️ 対策はこちら
音がつながって聞こえ、どこで区切られているのか判断できない

⬇️ 対策はこちら
聞き取れた気はするのに、内容がぼんやりして記憶に残らない

⬇️ 対策はこちら
英検や定期テストのリスニング問題になると焦ってしまう

⬇️ 対策はこちら

1~2個でも当てはまれば、リスニングに「伸びしろ」がある証拠。あなたのタイプに合った対策を見つけて、効率よく苦手を克服していきましょう!
英語リスニングが苦手な原因と解決コツ5選【タイプ別に解説】
ここからは、前の章で解説したよくある5つの苦手タイプに合わせて、英語のリスニング力を伸ばす練習法を5つ具体的に紹介します。
気になるところから、ぜひ試してみてください!
①シャドーイングで耳と口の連動

こんなリスニングの悩みがある人におすすめ!
- 英語の音声が速すぎて、途中で置いていかれる
- 聞いた内容が頭に残らず、すぐ忘れてしまう
- 英語の音が「流れているだけ」に感じて、意味が入ってこない
そんなあなたにおすすめなのが、「シャドーイング」という練習法です。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れてそのまま真似して発話する練習法です。
音を「聞いて終わり」にするのではなく、「耳で聞き→脳で理解し→口で再現する」ことで、英語の処理スピードと理解力を同時に鍛えることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、短くてやさしめの音声から始めれば大丈夫。
英語のスクリプト(台本原稿)付きの教材を使って、何度か聞いたあとにシャドーイングに挑戦するのがおすすめです。
🎯 効果的なトレーニング方法
- 英語の音声を1回聞いて、全体の意味をざっくりつかむ
- スクリプトを見ながらもう1回聞いて、意味・単語を確認
- スクリプトなしで音声を流しながら、口に出して真似してみる(=シャドーイング)
- できれば録音して、自分の発音やタイミングをチェックする
💡 おすすめトレーニング教材
📱 TEDICT(テディクト)

TED(様々な分野の著名人による講演会)のスピーチを使って、スクリプト付きでシャドーイング練習ができるアプリ。
再生速度調整や録音機能もあり、自分の発音を振り返りながら学べます。
買い切り型の有料アプリ(※2025年5月時点:800円)ですが、広告がなく集中して学習できるのも魅力です。
📕 改訂新版 英語シャドーイング超入門(アスク出版)

シャドーイングの基礎から応用まで、やさしい英文で無理なく始められる入門書。
音声はQRコードからスマホ再生、またはmp3ダウンロードも可能。
短いやりとりやモノローグ、自然や日常をテーマにした英文など、身近な話題で楽しく練習できる内容です。


少しずつ耳と口が連動する感覚が身についてくると、リスニング中の「集中切れ」や「処理遅れ」が減っていきます。短時間でも毎日続けることで、確かな変化が実感できますよ!
他にも気になる教材を探してみたい人は、こちらもチェック!
🔗 目的別おすすめリスニング教材まとめ表で、レベル・価格・機能別に一目で比較できます!
②音で覚える語彙トレーニング

こんなリスニングの悩みがある人におすすめ!
- 英単語は覚えているのに、リスニングでは聞き取れない
- 単語の意味は分かるのに、音だけだとピンとこない
- 聞いたときに「知ってるはずなのに分からない!」と感じることが多い
そんなあなたに必要なのは、「音で単語を覚える」練習です。
たとえ英単語を暗記していても、「スペル」と「意味」だけしか覚えていないと、「音声」で聞いたときに反応できないことがよくあります。
リスニング力の向上に不可欠なのは、英単語を“音ごと”覚えることです。
「スペル+意味+音(発音)」をセットで覚えることで、リスニング時にもすぐに意味が浮かぶようになります!
🎯 効果的なトレーニング方法
- 英単語を見ながら音声を聞き、聞こえたままの音を声に出す
- 短いフレーズ(例文など)ごと覚えて発声すると定着率アップ
💡 おすすめトレーニング教材
📱 mikan

見て、聞いて、テンポよく英単語を覚えることに特化した、中高生にも大人気の無料アプリ。
すべての単語にネイティブ音声がついており、音を聞いて自分の声で発音しながら、4択クイズで即答する流れで自然に記憶が定着します。
暗記状況に応じて出題内容が変わるので、苦手な単語を重点的に復習することも可能です。
📕 キクタンシリーズ(アルク)

音声を聞いてリズムに乗せて覚える「チャンツ式」で、語彙力とリスニング力を同時に鍛えられる英単語帳。
単語だけでなく、フレーズや例文もすべて音声つき。発音を真似して繰り返すことで、自然と耳から英語が入ってくる感覚が身につきます。
レベルは中学~大学受験・英検対策まで幅広くラインナップ、自分の習熟度に合った1冊から始めましょう。


英単語を覚えるときは、頭の中で読む・ノートに書くだけでなく、「発音が正しい音声を聞いて、そのまま声に出す」ことを意識してみてくださいね!
他にも気になる教材を探してみたい人は、こちらもチェック!
🔗 目的別おすすめリスニング教材まとめ表で、レベル・価格・機能別に一目で比較できます!
③英語がクリアに聞こえるリエゾントレーニング

こんなリスニングの悩みがある人におすすめ!
- 単語がつながって聞こえ、どこが区切りなのか分からない
- ゆっくりなら聞き取れるけれど、ナチュラルスピードだと意味がつかめない
- 英語が「もごもご」して聞こえて、はっきりした言葉として聞き取れない
そんなあなたにおすすめなのが、「リエゾン」を知って「英語のスクリプト(台本原稿)」と照らし合わせる練習です。
この「音の変化」に慣れるには、音声と英文をセットで確認する練習が効果的です。
聞こえた音を「英文で確認 → 再度聞く→発音する」を繰り返すことで、英語特有の音の流れにだんだんと慣れていきます。
🎯 効果的なトレーニング方法
- 英語音声を聞く(どこが聞き取りにくいか意識しながら)
- 英語のスクリプトを確認する(単語や音のつながりをチェック)
- 再び英語音声を聞く(「この音がこう聞こえるのか」と意識)
- 英語音声を音読する(自分でリエゾンを再現する)
💡 おすすめトレーニング教材
📕 リスニングの教科書(テイエス企画)

英語がつながって聞こえる「リンキング(リエゾン)」や、音の脱落・変化といったリスニングでつまずきやすいポイントを、具体例とともにわかりやすく解説。
音声はスマホで再生可能なダウンロード形式。
音声を聞いて確認し、発音を繰り返す構成で、「聞き取る力」と「音を再現する力」を同時に鍛えられます。


音の正体がわかると、「もごもご英語」がクリアに聞こえてくる感覚が得られます。「何を言ってるか分からない…」と思ったら、まずは英語のスクリプトで答え合わせをしてみてくださいね!
他にも気になる教材を探してみたい人は、こちらもチェック!
🔗 目的別おすすめリスニング教材まとめ表で、レベル・価格・機能別に一目で比較できます!
④要約・復唱トレーニング

こんなリスニングの悩みがある人におすすめ!
- 聞き取れた気はするのに、詳しい部分を忘れてしまう
- 話の要点がつかめず、内容が頭に残らない
- 音声を聞いた直後でも、英文を思い出せないことが多い
そんなあなたにおすすめなのが、「要約・復唱トレーニング」です。
「音は聞こえたけれど、意味が残っていない」という状態は、リスニング初級者~中級者にとても多い悩み。
その原因は、音声を聞いたあとに「意味を処理する力」と「記憶にとどめる力」が弱いこと。
そこで有効なのが、聞いた英語の内容を“自分の言葉でまとめたり、繰り返してみる”トレーニングです。
この練習では、単に英語を聞くだけでなく「内容を理解して再現する」ことが求められるため、集中力・語順の把握・理解力が自然と身につきます。
🎯 要約トレーニングのやり方
- 短めの英語音声を1回だけ聞く(30秒~1分程度がおすすめ)
- 音声を止めて、すぐに内容を「日本語」で要約する
* 紙やノートに1~2行で簡潔に書き出すのが効果的
* すべてを書くのではなく、「何について話していたか」「どんな場面だったか」をざっくりまとめる - もう一度音声を聞き、要約と照らし合わせて確認する
- 自分の理解が正しかったかチェック、聞き逃しや誤解があればメモしておく
⤴️ 発展練習:復唱トレーニングのやり方
- 英語音声を一文だけ再生して聞く
- 一時停止して、覚えている英語フレーズやキーワードを声に出して復唱する
*例:「She went to the library to study.」→「She… library… study」のように
🎧 練習のポイント
- 初めは一文すべてを覚える必要はなく、 キーワードだけでOK
- 慣れてきたら一文すべてを復唱する
- 短い文から始めて、徐々に長めのフレーズに挑戦すると効果アップ!
💡 おすすめトレーニング教材
📕 NHK英語テキスト&📱ラジオ英語番組(NHKゴガク)

NHKの英語テキストとラジオ英語番組を組み合わせた学習サービス。
テキストには英語のスクリプトと日本語訳が掲載されており、ラジオ音声は「NHKゴガク」アプリなどで無料再生できます。
短い英会話やナレーションを使った内容なので、「聞く → 要約する → 再確認 → 発音してみる」トレーニングにぴったり。
中学生には「基礎英語1・2」、高校生には「ラジオ英会話」や「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」がおすすめです(※「エンジョイ~」はテキストに日本語訳が付いていないので注意)。

聞き取った内容を「自分で要約して再現」するクセがつくと、記憶にも残りやすくなり、リスニング力全体が安定していきます。英検や共通テストのリスニング対策にも効果的な学習法です!
他にも気になる教材を探してみたい人は、こちらもチェック!
🔗 目的別おすすめリスニング教材まとめ表で、レベル・価格・機能別に一目で比較できます!
⑤本番で力を発揮するリスニング実戦トレーニング

こんなリスニングの悩みがある人におすすめ!
- 英検や定期テストのリスニングで焦ってしまう
- 「聞き逃したら終わり」と思うと、頭が真っ白になる
- 本番になると、普段より聞き取れなくなる気がする
そんなあなたに必要なのが、「実戦形式のトレーニング」です。
いくら普段のリスニング練習で聞き取れていても、時間制限・緊張感・選択肢のある設問が加わると、思うように力を発揮できないことがありますよね。
そこでおすすめなのが、英検・定期テストなどを想定した実戦形式の練習です!
聞き取りながら即座に内容を判断し、解答する力が身につくので、試験本番でも落ち着いて対応できるようになります。
🎯 効果的なトレーニング方法
- 英検や模試などの実戦形式のリスニング音声+設問を用意する
- 本番と同じように、時間を計って解く
- 終了後に英語のスクリプトと解答を確認し、なぜ聞き取れなかったのか・選択を間違えたのか分析
- 必要に応じて、間違えた部分をピンポイントで復習する
💡 おすすめトレーニング教材
📘 英検分野別ターゲット 英検準2級リスニング問題(旺文社)

本番そっくりのナレーションで出題される英検準2級のリスニング問題集。
過去問の傾向をもとにした練習問題と、模試2回分の演習がセットになっており、「本番形式での聞く力」を確実に鍛えられます。
音声は無料アプリ「英語の友」を使えば、スマホでスピード調整や繰り返し再生も可能です。
※このシリーズには、準2級・2級・準1級・1級向けがあります。


リスニングは「慣れ」も大きな武器。実戦形式の練習を重ねるほど、「焦らずに聞き取る力」が確実に身についていきますよ!
他にも気になる教材を探してみたい人は、こちらもチェック!
🔗 目的別おすすめリスニング教材まとめ表で、レベル・価格・機能別に一目で比較できます!
あなたに合った教材がすぐ分かる!目的別おすすめリスニング教材まとめ表
ここでは、この記事で紹介したおすすめのリスニング教材・アプリを一覧表にしてまとめました。
「自分にはどの練習法が合っているか」が分かったら、ここから取り組みやすい教材を選んでみてくださいね!
👉 おすすめリスニング教材まとめ表 (横にスクロールできます)
教材名 ▶︎ 項目 ▼ |
TEDICT | 英語シャドーイング超入門 | mikan | キクタン | リスニングの教科書 | NHK語学 | 準2級リスニング問題 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
画面 / 表紙 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
DL / 購入リンク | iPhone / Android | Amazon / 楽天 / Yahoo! | iPhone / Android | Amazon / 楽天 / Yahoo! | Amazon / 楽天 / Yahoo! | NHK英語サイト | Amazon / 楽天 / Yahoo! |
種類 | アプリ | 紙教材+音声DL | アプリ | 紙教材+音声DL | 紙教材+音声DL | 紙教材+アプリ | 紙教材+アプリ/音声DL |
特長 | TEDを使ってシャドーイング練習できる | シャドーイング初心者向け・短文からスタート | 発音付きで英単語をテンポよく覚えられる | リズムで覚える英単語帳の定番 | リエゾン・音の変化を理解できる | テキストと連動で要約・復習に最適 | テスト本番に近い演習ができる |
対象レベル | ・高校生〜 ・英検準2級〜 |
・中学生〜 | ・中学生〜 ・英検5級〜準1級 |
・中学生〜 ・英検3級〜準2級 |
・中学生〜 | ・中学生〜 | ・高校生 ・英検準2級 |
価格(税込) | 800円 (買い切り) |
1,430円 | 無料 (アプリ内課金あり) |
1,500円 | 1,650円 | 紙教材660円・アプリ無料 | 紙教材1,650円・アプリ無料 |
英文 スクリプト |
あり | あり | あり | あり | あり | あり (紙教材) |
あり |
日本語訳 | なし | あり | あり | あり | あり | あり (紙教材) |
あり |
再生速度調整 | できる | できない | できない | できない | できない | できない | できる (アプリ利用) |
主な内容 | TEDスピーチ・モノローグ | 短い会話・モノローグ | 英単語+発音 | 語彙+チャンツ音読 | 会話文・リエゾン解説 | 会話文・状況ナレーション | 英検リスニングテスト形式 |
※上記はすべて2025年5月時点の情報です。価格、サービス内容等は変更する可能性があります。

教材はひとつにしぼらず、「アプリ+書籍」「通学中はアプリ、休日は問題集」など、生活スタイルに合わせて複数のツールを使い分けるのがおすすめです!
まとめ|「苦手」を「自信」に変える第一歩を踏み出そう
英語リスニングが苦手だと感じるのは、あなただけではありません。
音が速すぎる、単語が聞き取れない、意味が頭に残らない……そのひとつひとつに、ちゃんと理由があり、それぞれに合った解決方法があります。
この記事では、中学生・高校生によく見られるリスニングの苦手タイプをチェックし、それに合った5つの練習法を紹介しました。
すべてを一度にやる必要はありません。「これなら自分にもできそう」と思ったものから、ひとつだけでOKです。
自分にぴったりの方法で、無理なくリスニング力を伸ばしていきましょう!