はじめまして。当サイト「エンジョイまなび」を運営する、学習情報サイト編集者の小宮あやです。
私は大学卒業後、出版社で約15年間、情報誌や書籍の編集者として活動し、出産を機にフリーランスの編集ライターに転身しました。現在は、高校に通う息子とともに、学びや進路選びと向き合いながら、親としての挑戦を続けています。
📘 こんな経験をもとに情報をお届けしています
- 出版社・雑誌・書籍・Webメディアで約30年編集を担当
- 公立中学から超難関高校へ進学した家庭学習の伴走
- 学年1位を維持する習慣づくりと進路サポート
- 多数の通信教育や塾を比較・体験し、子どもに合う学び方を模索
当サイトでは、家庭学習や進路選び、子どもの学習の自立を育むヒントなどを、親として伴走してきた経験を交えながらお届けしています。
🌿 教育への関心の原点
「教育」に強く関心を持つようになったきっかけは、私自身の経験です。
地元の公立中学に通っていた頃、どこか物足りなさを感じながら過ごしていました。そんな私が県内トップ高校に進学したことで、環境が一変しました。刺激的な友人関係や新しい価値観に触れ、毎日が本当に新鮮で楽しくて仕方がありませんでした。
その後、大学進学や就職といった節目もありましたが、振り返ってみると「高校進学のときが、人生で一番大きく景色が変わった瞬間」だったと感じています。
あの時、自分の世界が一気に広がった実感があったからこそ、「自分に合った環境を選ぶことの大切さ」は、私の中で揺るがない思いになりました。
🌿 わが家のこと
わが家には、全国屈指の超難関校に通う高校生の息子がいます。今は日本の最高学府を目指し、自分なりの目標に向かって挑戦を続けています。
ただ、ここまで来るのに、最初から何もかも順調だったわけではありません。
ここからは、息子と私がどのように勉強や学びと向き合ってきたのか、わが家の子育てについて少しお話ししたいと思います。
🌿 勉強は「特別なこと」ではなく習慣
息子は最初から特別に勉強が好きだったわけではありません。一方で、勉強を嫌がることもあまりなく、どちらかというと「やるのが当たり前」という感覚で机に向かう子でした。
それは、小さい頃から生活の中に自然と学びを組み込むことを意識してきた結果だと思います。
食事の後は必ず歯磨きをするのと同じように、「夕飯の前やゲームをする前に机に向かうこと」を日々の習慣として続けてきました。この「机に向かうのは特別ではない」という感覚が、コツコツと学びを積み重ねる力となり、その後の大きな挑戦を支える土台になったと感じています。
今では旅行などで普段の生活リズムが崩れると、「なんか勉強したいな」とそわそわするくらいです。それくらい、息子本人にとっては学びが生活の一部になっているのだと思います。
🌿 小さな成功体験が自信を育む
習慣と同じくらい大事にしてきたのが、「小さな成功体験を積み重ねること」です。
特に学びのスタートの段階で「できた」という感覚を持てると、その後の気持ちの伸びが大きく変わってくると、息子を見ていて強く感じていました。
例えば、九九のテストや漢字の小テストなど、出る問題があらかじめ分かっているテスト、つまりきちんと対策をすれば確実に満点が取れるものは、一緒にしっかりと準備をしました。本番で満点を取れたときは、目をキラキラさせて嬉しそうに報告してくれました。
こうした小さな「できた」の積み重ねが、「自分はやればできるんだ」という自信を自然と育み、その達成感が次の挑戦の原動力になっていったのだと思います。
🌿 親がすべきは、最善の選択肢を用意すること
進学を意識するタイミングが来ると、次に「どんな環境で・どんな学び方をするか」を考える機会が増えました。
私自身、編集者という仕事柄「情報を集め、整理し、比較する」ことには慣れていたので、教材や塾、進路に関する情報はとことん調べるようにしてきました。
どの通信教育が合うのか、どの塾が子どもの性格に合いそうか、時間が許す限り資料を集め、体験を申し込み、口コミを確認し、一つずつ比較しました。
おかげで、公立中学に通った3年間は、家庭学習と通信教育を軸にしながら学年1位を維持することができました。
それでも、すべての選択が最善だったとは言い切れません。
🌿 最後に決めるのは、親ではなく子ども自身
中学3年の進路選びのとき、大きな転機がありました。
子どもの進学先を具体的に考えるとき、夫と私は「公立の進学校が息子に合っている」と思い込んでいました。おそらく、私たち夫婦がともに公立の進学校で学び、それが自然な選択だと感じていたからだと思います。
でも、公立、国立、私立といろいろな学校見学を経て、息子は「この高校(超難関私立)に行きたい」とはっきり言いました。「自分と同じような子がたくさんいて、居心地が良さそうだから」と理由を話してくれました。
当時まだ中学生だった息子が、自分の目で学校を見て、自分で考え、はっきりと「ここに行きたい」と言ったことに、正直驚いたのを覚えています。
どこかで親の固定観念にとらわれていたことを反省しましたし、同時に、自分で道を選ぶその姿をとても頼もしく、誇らしく感じました。
🌿 目標設定と計画づくりを習慣に
家庭学習では、「目標設定と計画」を何より大事にしてきました。
「とにかく勉強しなさい」と言うのではなく、テストや模試、検定の前には一緒に目標と計画を立て、「何を目指すのか」「いつまでに何をどう進めるのか」を具体的に確認してきました。
小学生の頃はリビングのホワイトボードに「今日やることリスト」を書き出し、終わるたびに赤線で消して進捗を見える化。中学生になるとスケジュール帳を活用し、最初は一緒に、高校受験生になる頃には、本人だけで計画を立てられるようになりました。
🌿 間違えは伸び代。だからラッキー
テストの結果が思うようにいかなかったときは、悔しさを一通り味わった後、「間違えは伸び代。理解が浅いまま正解するより、今気づけてラッキーだよ!」とよく声をかけてきました。
そして、「なぜ間違えたのか」を一緒に振り返るようにしていました。
理解が足りなかったのか、演習が不足していたのか、それとも単純なケアレスミスだったのか。原因を本人に一つずつ考えさせました。
「次に同じミスをしないためにはどうしたらいい?」と問いかけ、やることが明確になると、気持ちも自然に切り替わっていったように思います。
こうした振り返りと修正を繰り返すうちに、失敗も落胆だけで終わらず、「次につながる経験」として前向きに受け止められるようになりました。
🌿 自走できる子が、伸びていく
これまで多くのご家庭を見ていて感じるのは、伸びるお子さんは「具体的な目標を持ち、自分で考えて動く習慣」があるということです。
逆に、目標が曖昧で「やらされる学習」に慣れてしまうと、どこかで行き詰まりやすいと感じています。
親が伴走できるのは、せいぜい中学まで。遅くとも高校に入る頃には、自分で計画を立て、自分の意思で行動する力を身につける必要があります。
「自走できる力」は一朝一夕で身に付くものではなく、小さな挑戦と振り返りの積み重ねで育つものだと、息子の姿を通して実感しています。
🌿 このサイトに込めた思い
このサイトは、そんな私自身の試行錯誤や経験をもとに立ち上げました。
- 一人ひとりが自分の力を最大限に伸ばせるように。
- 自分で考え、目標に向かって進んでいけるように。
- 学びを前向きに楽しむ心を持ち続けられるように。
この3つを大切にしながら、学びに向き合う中学生・高校生、そしてそのご家族の方々を応援する情報を発信しています。
進路や勉強に悩むとき、不安を感じるときに、少しでもヒントや勇気を届けられたら嬉しいです。